Q & A

よくある質問


Q:エレクトロフィルム〇〇〇はLube -Lok®〇〇〇と同じですか?
A:「Electrofilm1000(またはElectrofilm4396やElectrofilm5306..etc)などを検索すると、Lube-Lok®1000(またはLube-Lok®4396やLube-Lok®5306..etc)などがヒットします。これらの製品は同じですか?」の問い合わせがありますが、答えはイエス、同一製品になります。
Everlube®Products社は、1986年にElectrofilm社のソリフル®の生産ラインを買収しました。 それまでElectrofilm社は、全ての製品に対し社名にプラス番号でコーティング製品を管理していました。 そのためEverlube Products社がElectrofilm製品を製造するにあたり、新たに製品にLube-Lok®やLubri-Bond®とブランド名を付け番号別に管理したので、Electrofilm1000はLube-Lok1000、Electrofilm5306はLube-Lok5306と名称を変更致しました。
他のElectrofilm製品も同様に、会社名だったElectrofilmではなくLube-Lok®やLubri-Bond®といった名称に加え、Electrofilm社が管理していた同じ番号を表記して、現在Everlube®Products社で製造販売しております。


Q:初めて注文します。どうすればいいですか?
A:先に見積書を発行し、その後ご注文を書面にて行なってください。
既存のお客様でも、為替による価格の変動があるため、その都度お見積りをご依頼いただいております。
また、初回のお取引はヤマト運輸でのコレクトサービスをご利用いただいておりますが、予約注文品の一部は前払いをお願いしているものもあります。
2回目以降のご購入時は、ご希望により納品・請求後の銀行振り込みでのお取引が可能になります。
製品のご相談も含め、まずはお気軽にお問合せ下さい。


Q:購入時の最小単位はどれぐらいですか?
A:ソリフル®の製品サイズは約1リットルのQt (クォート)缶か約4リットルGL(ガロン)缶となっておりますが、自然乾燥型の場合エアゾール製品のご用意がある製品もあります。
エアゾール製品は基本的に1ダース(12本)の1箱販売を行っておりますが、1本からのご購入が可能の製品もございます。
また、受注生産製品の中には、最小ロットがQt缶×6、Qt缶×12、Qt缶×24…etcといった販売条件のある製品もございますので、ご注文前に必ずご確認下さい。
尚、2022年4月現在、米国内で入手困難な原材料の配合されているソリフル®製品があり、一部の製品で大幅な納期の遅延が生じている製品がありますので、ご注意下さい。


Q:製品納品時に、テストレポート(成績書)を発行してもらえますか?
A:テストレポートが必要な場合は、注文時に明記頂きますと、メーカー発行当該品の使用期限が明記されたテストレポートをお付けします。注文後の請求は対応できかねますので、注文時には十分にご留意ください。また、スペックが明記されたテストレポートは、有償になる場合がありますので、こちらもご注文時にご確認下さい。

Q:すぐに購入可能ですか?
A:基本的には全て予約輸入品になりますので、受注後5~6週間の納期を要します。 ただし、エアゾール製品の一部は弊社社内で在庫しているものもありますので、即時の購入が可能です。
また、受注生産製品の中には、最小ロットがQt缶×6、Qt缶×12、Qt缶×24…etcといった販売条件のある製品もございますので、ご注文前に必ずご確認下さい。
尚、2022年4月現在、米国内で入手困難な原材料の配合されているソリフル®製品があり、一部の製品で大幅な納期の遅延が生じている製品がありますので、ご注意下さい。


Q:ホームページで商品が見つからない場合は生産中止ですか?
A:全てのソリフル®製品がWebサイトに掲載されているわけではありませんので、品番や名称などや直近の購入時期等を、弊社までご連絡下さい。


Q:在庫していたモノが期限切れになりそうです。未開封品ですので期限延長の書面をいただけないですか?もしくは返品交換できますか?
A:未開封品であっても、いずれのケースもお受けできません (米国まで返送し、新たにその製品だけ検査する必要があり、その検査費用だけでも70万円以上を要します)。そのため、なるべく必要最小単位 (使い切れる数量)で、その都度のご購入を推奨しております。

Q:テストレポートの依頼忘れもしくは、紛失しました。再発行は可能ですか?
A:弊社より一度発行済みのものであれば、再発行は可能です。しかし、発注時の依頼のし忘れの場合には、別途追加料金が発生します。
注文時のご依頼内容は、必ずご確認の上、記入漏れがないようご注意ください。

Q:バッチ番号PCD-0XXXX-Aのラベルが貼られた製品を購入しましたが、テストレポートにはPC-0XXXと表記がされています。違う製品のものですか?
A:同一製品のスペック記載テストレポートになります。
MIL規格をはじめとする、各種スペックの認定試験は原液で行うため、テストレポートとラベルの表記が異なります。ラベルのバッチ番号には希釈済み( Deluted)の「D」と何回目の希釈バッチか?を示す「アルファベット」が番号の後ろに追記されます。

Q:使用期限はどのくらいですか?
A.全ての製品の使用期限は、Everlube® Products社出荷後1年です。
この保証がなされるのは、未開封の状態かつ常温(5℃~35℃)での屋内保存に限ります。高温多湿箇所や屋外での保管はご遠慮下さい。

Q:塗布したコーティングを剥がす/取り除くにはどうすればよいですか?
A:残念ながら、難しいです。Everlube® Products社の製品はその性質上、耐久性と耐薬品性を備えています。コーティング完成後(硬化後)に、それらを除去することは非常に困難です。
ただ、施工の工程途中、スプレー直後であれば除去出来る場合もあります。

① スプレーコーティング直後であれば、除去できるケースがあります。
焼き付ける前であれば、部品を各製品ごとに指定された溶剤に浸すことでコーティングを除去出来る場合があります。
除去液は、希釈溶剤と同じ溶剤で浸漬によりコーティングが軟化し除去できる場合があります。使用する溶剤が不明な場合、弊社までご相談ください。

② コーティング硬化後は、推奨できませんが、自己責任で実施は可能です。
硬化後は、溶剤によるコーティング除去はできませんので、番手の大きい(目の細かい)サンドペーパーもしくは番手の小さい(目の細かい)スチールウールでコーティングを除去し、もしくは強火でコーティングを焼いて除去する方法がありますが、ベース金属への影響が大きく、部品の微細な寸法にも影響を受けるという、デメリットがあります。

① ②いずれの除去を行なったあと、前処理工程をすべて最初からやり直したあと、コーティングを行なう必要があります。

Q:推奨される希釈手順は何ですか?
A:弊社ではソリフル®を原液(Concentrate)と希釈済み(Diluted)の両方を販売しています。希釈済み製品は、主にスプレーガンを用いた塗布用としてすぐにご使用できます。Diluted製品をさらに希釈する必要はほとんどありませんが、塗布方法や部品構成により、必要に応じてさらに希釈して使用することができます。
テクニカルデータシート(TDS)にはConcentrate製品の希釈情報があります。最適な希釈率は塗布方法によって異なるため、TDSには幅広い希釈率が記載されています。一例として、MoS2ベースのコーティングのスプレー塗布に推奨される希釈率は、1:2〜1:3(製品:溶媒)の範囲ですが、PTFEベースの製品は1:1~1:2(製品:溶媒)としています(共に体積比率です)。
また、コーティングを希釈する場合は、希釈用溶媒を加える前、予め十分にコーティング液をかき混ぜて含有成分を均一に分散させてから溶媒を入れてください。
また、新しい施工手段で適切な濃度に希釈されたい場合は、溶媒を少しずつ加えながら微調整を行い、薄めすぎないようご注意下さい。


Q:コーティング(硬化後)の表面に白い斑点や白いもや状のものが出来ていますが、これはなんですか?このまま使っても大丈夫ですか?
A:白い結晶やもやのかかった状態に見えるものは「ブルーミング」と呼ばれるものです。水性のソリフル®のほとんどはバインダーに、ケイ酸ナトリウムを使用しています。(Everlube®811、Everlube 812、Lube-Lok®2306、Lube-Lok 2396、Esnalube®382…etc.)
ケイ酸ナトリウムは吸湿性があり、空気中の水分を吸収し再軟化する可能性があります。これはコーティングが硬化した後でも起こる現象です。このことで水分を含んだケイ酸ナトリウムが表面に分離してきます。この後、コーティングが再び乾燥することで、ケイ酸ナトリウムが白い斑点または白っぽい曇りのような状態で残ります。これはケイ酸ナトリウムの性質であるため、これらの製品は常にこのブルーミングが起こる可能性があります。
通常ブルーミングは、暖かく湿度の高い条件で発生する傾向がありますが、低温でも発生する可能性があります。
また、この症状が顕著に現れている場合、コーティングを一度完全に除去して再施工する必要があります。どのタイミングまたはどの状態でで再施工を行なうといった、明確な数値はありませんが、目視で表面の10%未満に結晶が発生している状態では、既存のままご使用しても問題ありません。その場合、乾いたペイントブラシ等でで白い結晶を払い除けてから、コーティングを再硬化(再加熱)することをお勧めします(あくまで安全にお使いいただくためのご提案です)。
逆に総面積10%を越える量の結晶が発生している場合、すでにコーティング層における含有比率が変化し、最適な性能が発揮できない状態になっています。この状態の場合、コーティングを除去(ブラストオフ)してから新たに再処理する必要があります。
このブルーミングの問題を最小限に抑えるために、2つの提案を提供します。
1)ケイ酸ナトリウムベースのコーティングで施工された部品等は、高湿度条件への暴露を最小限に抑えるように保管もしくは設置にご留意下さい。空調等で調整を行なってください。組み込まれる前の部品の場合、ビニール袋やプラスチック容器などで密封し、残留水分を吸収するために乾燥剤等も併用します。また部品を電気炉等で硬化した後、十分に冷えた段階でなるべく外気(湿度)に触れさせることなく、すぐに先の方法で密閉することを強くおすすめします。
2)ブルーミングを最小限に抑えるための別の提案は、最終硬化温度の温度を上げる方法です。 高い硬化温度により、ケイ酸ナトリウム中の水分を完全に追い出すことで、硬化したコーティングを再水和の耐性を得られます。しかし、上記の1)で説明した部品の保護との組み合わせは必須です。